福井市ヘナとストレート専門店Venezia

・店のプロフィール

令和3年4月open。現在スタッフ数1名。
新規平均単価¥19800、再来平均単価¥14,300。
月平均動員数45名、平均新規数9名

出店までの経緯

私には夢があります。

世界を旅する事と、生涯美容師としてハサミを持ち続ける事です。

私は両方の夢を達成させる為にシェアサロンを開業したものの、なぜかしっくりきませんでした。

時間が経つにつれサロン内のフリーランス美容師達の間で格差が生まれ売上にも開きがでました。

実際、雇っているわけではないので指揮系統はありません。

その為、回りくどいアドバイスやお願いに言い換えて、お伝えするしか方法はありませんでした。

「どうしたら安定した生活を保障できるのか?」

モンモンと考える日々が続きました。

ある日、何気なくSNSを眺めていたらこちらのStray catが目にとまり、興味を持ち話を伺うためにすぐに連絡をしました。

Stray catの方との話の中で私がしっくりこなかった部分に対し、その方は言語化し明確化する事で私の中の【問題と解決】が浮き彫りになりました。

「目から鱗が落ちるとはこの事だ!」と思ったのを今でも覚えています。

感銘を受けた私はさっそくStray catにサポートして頂く為、今後の打ち合わせをし計画を立てていきました。

その際に元々のシェアサロンはそのまま継続。

更に「ヘナとストレートの専門店」を別で出店する事も決めました。

スタッフ0人顧客0人からの挑戦。

スタッフ募集に関してはサロンを作ってしまえば何とかなると思っており、「最悪自分がサロンを使えばいいかな?」とか考えていました。

顧客がゼロのスタートも【事業計画と仕組み】を作り込んでいましたので、さほど心配はありませんでした。

スタッフ募集の広告も作りましたが仕事内容や条件などが明確化しており、面接をした際にも気持ちのすり合わせをするだけだったのでスムーズに進みました。

結果スタッフ1人を採用し、その方は月に十数万円程度の売上と顧客は既にもっていました。

そしてオープンに向け店舗をDIYし、紆余曲折ありましたが令和3年4月にオープンする事が出来ました。

現状

こちらの図がオープンしてからの売上の推移です。

下が動員数になります。

データを見れはだいたいの事は想像して頂けると思いますが、少し補足させて頂きます。

初期は、認知の為に広告費をかけていました。

その後は、予約の入り具合などを考慮しながら広告費のコントロールをしました。

途中コロナの事もあり新規は入りづらい時期はありましたが、仕組み化のお陰で固定のお客様に関しては問題ありませんでした。

そして令和4年に入ってからはお店も安定しましたが、スタッフはまだ1人の状態なので入客の限界値に近づき(元々抱えてる顧客もいた為)本人と相談のうえ、新規獲得をセーブしています。

スタートアップ

オープン前の準備

テナントを決める際には駐車場の場所と家賃をメインに探しました。

内装は出来るだけ自分でやりました。

人件費を抑える代りに床材や棚、ソファー、グラスなどは拘った品にしました。

平均単価を1万4000円~2万円くらいにはしたかった為、細かなものは気を付けました。

全てを安く済ませてしまうと、客単価の高いお客様と釣り合わなくなってしまう為バランスをとりました。

並行して、ホームページを作り込みました。

内容は読み込んで頂けるようにボリュームを出したのと、「全ての方に来店していただく!」ではなく「私たちのサロンは○○に力を入れていて、その為コストも○○だけかかっている」などの情報の開示と説明責任を果たすことで、事前に価値を提供をし、真面目に直向きに営業している事をアピールしています。

また多くのサロンの場合、ビフォーアフター等の施術の写真は多くありますが、お客様がサロンを決める際に重視している写真を載せているサロンは少なくこれらもしっかり載せています。

オープンの2週間前にはホームページを終わらしSNSとグーグルにて広告を流し始めました。

また、認知度を高める為に新聞折込も入れています。

オープン後~半年、広告編

全てにおいてボリュームを出す事に力を入れていました。

SNSの投稿の場合、許可を頂いたお客様は複数枚載せています。

内容はほぼテンプレート化+一言程度で、写真のカッコよさは重視しませんでした。

とにかく沢山投稿する。

当初の画像はありませんが15ヶ月で800超えの投稿になっています。

半年くらいは私自身が殆ど投稿していましたが、そのうちスタッフが積極的にしてくれるようになりました(ちなみに、お願いしたことはありません)。

ネット上の広告費は1日1000円を目安にし、近隣の認知度を上げる為に新聞折込やフリーペーパーでの折込も入れていましたので合計で月5万円程度で、スケジュールの具合を見てSNSでの広告はコントロールしました。

SNSでの広告内容は、ビフォーアフターをメインに定期的に写真を入れ替えてマンネリしそうな時は違った画像でリフレッシュさせていました。

また、ストレートとヘナで広告は分けています。

それと同時に、グーグルでの口コミなども増やす努力をしました。

オープン~半年、接客や店内での事

まず第一に割引をしない事を徹底しました。

また、今後料金が上がる可能性がある事も伝えています。

適切な技術に対しての適正価格、物価上昇、自身の慢心を防ぐ為などいくつか理由はあります。

ヘナに関しては最低2回、基本的には3回来店していただくメニュー作りをし、期限も決める事で次回予約を取るのが当たり前のお店という仕組みにしています。

初回にはプレゼント(今後店販に繋がる商品)したり4回目も同様のプレゼントをしています。

黒字に転換した場合は、純利益の一部を設備投資に回しています。

ご予約の取り方も、マンツーマンなので30分余裕をもって予約枠を確保しています。

半年~1年、広告編

半年までは常に広告を回していましたが、この段階からは広告を入れたり入れなかったりをしていました。

プッシュ広告ばっかりだと嫌らしさが出てしまうので、クール期間を設けました。

そのお陰で、広告費は下がり、今後の広告宣伝費の為に残しておくことが可能になりました。

半年~1年、接客や店内での事

SNSの投稿をスタッフもしてくれるようになったので、その代わりにホームページのアップグレードをしました。

より見やすくする為に、スライドを作ったりショート動画にしたりです。

接客に関して、4回目来店以降は定期的に予約をとってくださるようになり、新規&固定のお客様には「予約枠の上限までにはまだなっていませんので希望に添えれますが、徐々に増えてきている」旨の説明しています。

また待合の際の飲み物類などをドラックストアーのモノではなく県内でこだわりを持って焙煎しているコーヒーなどを使う事で2ランク上のモノを提供するようにしました。

原価率はかかりますが、その旨の話や私の店に来ているお客様には上質なモノを提供する価値があるという事をやんわり伝えて頂いています。

一年~現在

広告に関しては、上記でもあるようにセーブしていますが認知の為に動画を外注しディスプレイ広告を回しスマホの隅でちらっと見れるようにしていました。

こちらもずっと配信するのではなく止めたりし、ブランドを損なわないようにしています。

また、顧客→生涯顧客にする為の準備とスタッフの働き方を安定させる為の仕組みが少しづつ実を結びだしました。

まずこちらを見てください。

こちらはスタッフがお客様に流しているスケジュールです。

 

7月の1週目には当月の予約が完全に埋まるようになりました。

春先から、3週目→2週目→1週目と次回の予約で先のスケジュールが決まり始めました。

ちなみに次回予約のサービスや割引は一切していません。

お客様が進んで次回の予約を取って頂けるように、且つそれが当たり前の事たと思って頂けるようにオープンした時から計画的に段階を踏みながらおこなってきた結果です。

※このお話は、オンラインやオフラインでのセミナーの際にピックアップしてお伝えしたいと思います。

お店として、ここまで動き出せは後は再来率99.9%にする為サービスのブラッシング、接客・技術の向上を目指すのみです。

最後に

私個人として、今では「スタッフを増やして店舗の拡大や多店舗展開、もしくはその両方を目指す」まで見据えれるようになりました。

日々、モンモンとしていた時期があり違和感を感じていたあの頃が今では懐かしくもあり良かったとも思います。

まだ1年程度しか経っていませんが濃密な時間を過ごした結果、1年がとても長くもあり短くも感じました。

ですが、1年を振り返った時に自分のやってきた事はほとんど覚えています。

なぜなら真剣に向き合い一歩ずつ確実に進んできたからです。

Stray catの方にはとても感謝しています。

明確化や言語化、仕組み化の大切さを教えて頂いたお陰で自分の人生にも色が増えました。

Stray catでは、美容業界にまだ発想がないサービスを思いついたり、違った角度からのアプローチ方法を考えたりなど現在計画してる事がいくつかあります。

常に新しい事を考えチャレンジする。

今後も一緒に発展と繁栄を目指すのが楽しみで仕方がありません。